ちゃこ

エビータのちゃこのネタバレレビュー・内容・結末

エビータ(1996年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ここに書くべきではないのは承知ですが、今の自分にはここが最適なのでお許しください。

四季版は何度か観ていて、映画のDVDも家にあるので何度か観てる。マドンナ美しい。声も美しい。四季版は井上さんと野村さんで。

鑑賞日:2018/07/22(日)
場所:シアターオーブ
一緒に観た人:母
チケットを取った人:母
誘った人:母
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映画館のシーンから始まった。映画版と同じ。四季版は「非常に辛い勤めではございますが、」というアナウンスからはじまる。

あ、新しく入った曲が後半に一曲あった。
あと死の間際モンタージュ、次第に早くなって早回しのように高音に。

エバとペロン出会いのシーンにタンゴを踊るペアが居たのもよかったなあ。

今までの鑑賞では、音楽などの芸術性の美しさにうっとりすることはあっても、エバにそこまで肩入れできず「そうか、そんなに情熱があったのかふーん」程度だったんだけど、英語歌詞と新鮮な演出でパッションが伝わってきた!内容は同じなのに感情移入の程度が違った。

語り部であるチェは、他のキャラクターに紛れているか、或いは透明人間。幽霊のように耳元で囁いたりして考えを吹き込む場面もある。そんなチェが、キャラクター本人として認識されている場面がある。エビータとのデュエット曲。「やりぬくーの(ぞ)ー 世界中にわーるいことが溢れてる いっぱい」(エビータとチェのワルツ)のとき。映画版で二人は手を取ってダンスしている。四季版では、ダンスはしてなかった気がする。ただ身振り手振りとともに歌ってただけだったような。今回のバージョンでは、互いの意見をぶつけ合う歌詞に合わせて相手へ詰め寄る動きだった。でも足元をよく見るとダンスのステップに。

そう、振り付けが楽しかった。

貴族と軍人の歌(Peron’s latest flame ペロンの野心、 the actress hasn’t learned the lines エバの基金プラン、 She is a diamond 彼女はダイアモンド)は単調になりがちで、映画でもちょいと省かれ気味だった気がする(たぶん)。四季版では横にずらっと並んで歌うだけだったような。ここに振り付けがついて、同じ動きの繰り返しだったけど飽きることはなく、面白い動きで、きびきびしててダンサーさんかっこいい。モノクロの貴族たちの衣装に対して、鮮やかなブルーと赤がアクセントの軍服。

「エビータとチェのワルツ」、サビのメロディが「グッドナイトアンドサンキュー」のサビと似てる。ここにどんな意味を見出すか人それぞれだけど、ここで挟んでくるのが良いよね。

ラミン・カリムルー氏には終始溶けそうでした。イケボ、イケメン、筋肉……!あああ

「The art of possible (エリートのゲーム)」の椅子取りゲームはユラユラ椅子。あの椅子、ユラユラを音楽に合わせてコントロールするの足めっちゃ使いそう。椅子を取られる演技もまた自然で笑えた。あと、暗転直前のタバコが素晴らしい。

全体を通してタバコの演技が多かったのが印象的。使ったマッチ棒舞台上にポイってしてたし。舞台俳優さんも普段はタバコを吸うのだろうか。それともタバコに見えるものなのだろうか。

タバコの演技があると、映画っぽくなる。気に入らないやつに煙を吹きかけるとか。気まずさを誤魔化すとか。

一幕ラスト、エバとペロンのベッドを出したときバミリがうまく見えなかったのか、手こずっていた。
ちゃこ

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