冒頭、「この映画は史実に基づいた物語である」という、英語と日本語の字幕から映画が始まる。
サイパン島で仲間の兵士たちとともに、多くの民間人の命を守った大場大尉の物語。
日本軍とアメリカ軍のどちらにも敬意を持って作られた作品だと感じた。
戦争映画なので戦闘シーンはあるけれど、見れないほどのグロテスクな描写はなかった。
でも、銃撃戦は大きな音がして、聴覚過敏の私にはちょっとキツかった。
アメリカ軍の大尉が、日本人の精神を将棋の駒を使って説明しているのが分かりやすかった。
捕虜になると新しい君主に仕えなければならなくなり、天皇陛下を裏切ことになってしまうため、そうなる前に自決する。
上司は見本を見せるために、部下の前で自ら命を絶つ。
現代を生きる私には理解に苦しむ考え方。
当時の上官の人は、いつでも苦渋の選択を迫られていて辛かっただろうな。
自分の判断で多くの人の運命が変わる…。重荷すぎる。
過去の話のように感じてしまうけれど、今この瞬間もウクライナでは戦争が続いている。
月並みなことしか言えないけれど、平和的な解決を望むばかり。