このレビューはネタバレを含みます
死者との再会を叶えてくれる人“ツナグ”。
3編のショートストーリーと歩美(松坂桃李)くん自身のお話がつながって、1つの映画になっている。
連ドラをギュッと濃縮したイメージ。
樹木希林さんの自然な演技が好き。樹木希林さんが居るだけで、作品に安心感が出る。
“死者との再会は生者の傲慢か”
生者が作り上げた偶像でしかないのかもしれないけれど、残された人が生きていくための転機となることは間違いないと思う。
と考えると、生者のエゴなのかな。
私はまだ一生のうち一度の機会を使うほど、会いたい人はいない。
優柔不断だから、誰と会うか迷っている間に私が死んでしまいそう。
最後のエピソードで、ツナグが依頼者に亡くなった方の本名を言う必要があったのだろうか。
もし、依頼者が嘘をつかれていたことに立腹して会うのを止めてしまったら、どうするつもりだったんだろう。
何をどこまで話すかは、死者側に任せるべきだったように感じる。