このレビューはネタバレを含みます
ホームレス状態だった青年が、路上ライブや雑誌売りで生計を立てながら、薬物依存の克服を目指すお話。
心ある支援者や猫との出会いをきっかけに、人生が好転していくサクセスストーリー。
ジェームスさんが書いた自伝を元に映画化。猫はボブちゃん本人が出演。
所々で見せる主人公ジェームス役ルーク・トレッダウェイさんの迫真の演技が圧巻だった。目に吸い込まれそうな感覚。
ジェームスさんの葛藤や苦悩が痛いほど伝わってくる反面、純粋で愛に満ちたボブちゃんとのやり取りに心が和んだ。
日本だと肩に猫を乗せていたら“少し変わった人”と認識されてしまいそうだけど、ボブちゃんとジェームスさんは街の人に受け入れられて良かった。
治療薬を急に断薬して、離脱症状を耐え抜いたのが本当にすごい。
私も精神疾患を患っていて、季節によって薬の種類が変わるので、主治医と相談しながら少しずつ減薬するけれど、最後の最後がなかなかやめられない。
ジェームスさんの強さに憧れる。
続編もあるみたいだから、ぜひ観てみたい。