作風からストーリーありきで映画を作ってんのかなと思ったら、素材(キャスト)ありきで冷蔵庫のあり物で料理するみたいに展開を組み立てたと特典映像で見た。すごいなこの人。
そんな作り方とは想像できない内田展開全開のデビュー作。
もちろん全てを繋げる謎解きも楽しいのだけども、繋がれば終わりではなく、その先にもしなきゃならない事がある。
終盤つまらなくならないか心配したが杞憂に終わせてくれた。
役者陣は本業を他に持つ謂わゆる素人さんという事なんだけども、内田けんじ(監督)含め、セリフだけではなく表情や背中で語っていて、なかなかどうして、いいんじゃないか。
これは当て書きみたいな作り方の効果かもしれないけども。
あと展開に必要になってくる写真のアルバムとか公衆電話とか、2001年なんて最近だと思っていたけども、やはり時代を感じさせる描写がいいなと思った。
パック牛乳で男同士の話をするとこも。