空海花

デッドゾーンの空海花のレビュー・感想・評価

デッドゾーン(1983年製作の映画)
4.1
デヴィッド・クローネンバーグ監督作
スティーヴン・キング原作の名作
製作はデブラ・ヒル

交通事故によって昏睡状態に陥った
高校の英語教師ジョニー・スミス(クリストファー・ウォーケン)は
目を覚ますと未来が見える超能力が備わっていることに気付く。

キングらしい超能力SFスリラー・ドラマ(かな?)
うまく削ぎ落とされたシナリオと
控えめな脚色にセンスを感じる。
若いのに哀愁漂うクリストファー・ウォーケンの佇まいが見事にマッチしている。

かつての恋人は既に既婚者となっていて
未来の危機を知っても心地の良いものではないうえ
発動すると肉体を消耗してしまうという
踏んだり蹴ったりで可哀想になる。
彼は心を閉ざしてしまうが
出会いと再会によって物語が少しずつ動いていく。

マーティン・シーンが悪い役で登場。
最後までというか最後こそ最低のマックス値になるのが話としては良い。

ラストには感動させられる。
無私の心は美しい。

キング自身も自身の著書が映画化された作品の中でお気に入りの一つと語っている。
ラストシーンでスクープを取る記者は
マーティン・シーンの息子。


2021レビュー#048
2021鑑賞No.35


まもなく終了リストから見つけ
懐かしくなって観ました。
今観ると派手さはないけれど
やっぱりしみじみと良かったです😌
空海花

空海花