空海花

スパイダーマン3の空海花のレビュー・感想・評価

スパイダーマン3(2007年製作の映画)
3.7
サム・ライミ版スパイダーマン3作目。

宇宙から飛来した謎の金属物体
自由自在に身体を砂に変えられるサンドマン
ピーターを父の敵とするニュー・ゴブリンと
四つ巴の派手な戦闘が見どころとなる。

ちょっと上手くいくと調子に乗るピーター。
金属物体はそこにつけ込み、ブラック・スパイダーマンというダークサイドのヒーローを生み出す。

こう書くと面白そうなのだけれど、サンドマンとかも根っからの悪い人ではないのに描ききれず、どうも詰め込み気味。
ラブコメっぷりも、二人とももう何やってんの!という混迷っぷり(笑)

ヒーローでさえも善と悪を内に秘めている、テーマとしては悪くないとは思うのだけれど。
アクションシーンは夜が多いこともあって、解放感が少なく、スペクタクルシーンが物足りない。
サンドマンのVFXとか面白いところもある。
ピーターどころかあんなに優しく好青年だったハリーがダークに堕ちる姿も痛々しく、明るさが足りない。

それでも友情の復活は嬉しかったし
(ただ執事あんなギリギリで明かすなんて遅すぎ!笑)
許しの場面は胸熱ポイント。
ハリーはやっぱりいい子だった🥲

メイ叔母さん
「復讐からは何も生まれない
その人を醜い存在にしてしまう」

1があれだけ詰め込んでもコンパクトだっただけに、時間は長いのに描き方が物足りないのは残念。
それでもこれがヴェノムへと繋がったり、NWHで昇華したのだから、
やりたいだけやったライミに感謝したい気持ちに変わりはない。


2022レビュー#14
2022鑑賞No.7
空海花

空海花