こぅ

禁じられた恋の島のこぅのレビュー・感想・評価

禁じられた恋の島(1962年製作の映画)
4.0
映画数珠繋ぎ
前レヴュー【若い娘】の美少女、キイ・ミアスマン出演作と
して、チョイス。

ダミアーノ・ダミアーニ監督による、少年の【ラヴ(成長)
・ストーリー】。

ナポリ湾に浮かぶ小島で暮らす15才の少年アルトゥーロ
(ヴァニ・ド・メグレ)。母は18才で彼を産み、そのまま
死んでしまった。父親のヴィルヘルムはいつも旅に出ていて、
アルトゥーロの面倒は他人が見ていた。
ある日ヴィルヘルムが若く美しい新妻ヌンツィアータ
(キイ・ミアスマン)を連れて島に戻ってくる。まだ17才の
ヌンツィアータは、敬虔なクリスチャンだった。しかし、結婚からわずか2週間で父親は、ヌンツィアータを残し、島を出て行ってしまう。
アルトゥーロと継母の2人だけの生活が始まる。アルトゥーロのことを異性として意識するようになったヌンツィアータ
だったが、そこに父親が戻ってくる…。


アルトゥーロ少年のモノローグで綴られる。
安易に 禁断の官能展開(ウエット)にならないのは、イタ
リア品位だからであろう。

尊敬する大好きな【親父の嫁(継母)に恋】をした思春期
15歳少年の心情(嫉妬、意固地)が良く描かれている。

「結婚は犠牲だ‼︎」と言う、旅好き親父は、自由人過ぎて、
【結婚には不向き】なクソ男。
若妻を泣かせ、新婚2週間でまた無期限の旅に出ちまう有様⤵︎

その勝手旦那が留守中にヌンツィアータが赤子を産むと、構っ
てもらえず、気を引く為にとった見え見え行動とは、、

アルトゥーロをずっと好きで誘惑してくる豊満人妻に犯される
のが面白い。


終盤、親父が帰って来るもワケありで、様子がおかしい、、
少しバタバタするが、、
ヌンツィアータの愛の泣かせセリフが【大人パーフェクト】
で、自分が言われてる度100%ドンピシャ‼︎
アルトゥーロに説得力があっただろう。
強引感も残る切ない締め。
ヌンツィアータは17歳ながらかなり出来た大人。
(アルトゥーロの真意がイマイチ分かり辛い)。

ナポリ湾?警察施設の廃墟の住処、島ロケーションや、夜
パートの絶妙な光量、モノクロ陰影が良き。

【鉄道員】の音楽を手がけたカルロ・ルスティケッリの美しく
も切ないメロディーが印象的。

https://youtu.be/bMc6jXU0h2s

*目当てだった女優キイは、2年ですっかり成熟して一層
魅力的に(現代で例えるならナタリー・ポートマンの成長)。
キイ0.1加点。
こぅ

こぅ