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ハート・ロッカーのstanleyのレビュー・感想・評価

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)
3.2
人は重たいテーマならそれを芸術と呼ぶのだろうか。 

複雑怪奇だからこそ優れた作品と呼べるのだろうか。 

単純明快なストーリーには感銘を受けないのだろうか。 


そんなことをよくよく考えさせられるアメリカらしい映画。 

この映画、端的に何が言いたいのかわかりませんでした。 
というのも、爆発物処理という特殊な状況で 
これだけの人たちが死に直面してるんだよってのが 
中心に描かれていますが、 
それが戦争批判なのか、なんなのかかなり中途半端。 

終始、兵士の目線でドキュメンタリーチックにできていますが、 
戦争、暴力、、そして死の恐怖 
そういったものよりも、 
兵士たちの日常化している戦場が描かれています。 

だからなのか、戦争がどういうものなのかというよりは、 
一個人の戦争体験を映し出している。 

そして、善と悪を描ききっているのもいただけない。 

アメリカは善で、テロリストは悪 
本当にそうなんだろうか、と他国民は思うでしょう。 
きっと、アメリカ国民へのすりこみ、 
いや、合衆国への忠誠、そして戦争の正当化。。 

アカデミー受賞というのも 
なんだか政治のにおいがぷんぷんするよ。
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