ほーりー

フライングハイのほーりーのレビュー・感想・評価

フライングハイ(1980年製作の映画)
3.6
ある日突然「フライングハイ」を観たい衝動にかられた。くだらないとは知りつつも無性に観たくなった。

そしてTSUTAYAで取り寄せてもらって観たのだがやっぱりくだらなかった(笑)

70年代のパニック映画の金字塔「大空港」を中心に「ジョーズ」「サタデー・ナイト・フィーバー」「地上より永遠に」をパロディにした映画で、シリアス俳優だったレスリー・ニールセンとロイド・ブリッジスを喜劇スターとして転生させた伝説の作品であります。

戦争のトラウマから飛行機恐怖症になった元戦闘機パイロットとその彼女であるキャビン・アテンダントが主人公。

過去に引きずられたままの男に嫌気がさして別れを告げた彼女は旅客機に搭乗してしまう。

男も慌てて乗り込んでよりを戻してもらおうと懇願するが、そのまま飛行機は飛び立ってしまう。

折しも機内食が原因で食中毒が発生し、機長はじめクルー全員が操縦不可能という緊急事態になってしまう。

「お客様の中で飛行機を操縦できる方いませんかあ~~~?」

という訳で乗客乗員の命は主人公の手に委ねられた。果たして無事着陸できるのだろうか。

ニールセン、ブリッジスの他にロバート・スタックやピーター・グレイヴスと50年代から60年代にかけての往年のTVスターが出演している。

ちなみに続編は観たことないが、そっちにはウィリアム・シャトナーやレイモンド・バーが出ているそうな。

みなさん真面目な顔のまんま今回はコメディに徹しているが、やはり桁違いに可笑しいのはレスリー・ニールセンである。

「いかにも私は医者だが」と名乗る初登場シーンや病院の説明をするシーンのバカバカしさったらない。

上記以外にもよくあんなクダラナイ台詞も吹き出さずに言えるなぁと驚嘆してしまう。

本作は緊急事態が発生するのが後半以降である。前半は搭乗した主人公が彼女とのいきさつを隣の席の客に喋り続けて、みんな閉口してついに自死してしまうというギャグが続く。

が、確かにこのシーンはダラダラしているので観ているこっちもだれてしまう。

あと管制官役の悪ふざけが過ぎるのも気になってしまった。

■映画 DATA==========================
監督:ジム・エイブラハムズ/ジェリー・ザッカー/デビッド・ザッカー
脚本:ジム・エイブラハムズ/ジェリー・ザッカー/デビッド・ザッカー
製作:ジョン・デイヴィソン
音楽:エルマー・バーンスタイン
撮影:ジョゼフ・バイロック
公開:1980年7月2日(米)/1980年12月13日(日)
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