YellTao

エルム街の悪夢のYellTaoのレビュー・感想・評価

エルム街の悪夢(2010年製作の映画)
3.5
寝るのが怖い。
ネオンが点滅する暗いダイナーの夢、
生徒たちが瓦礫と化す教室の夢、
留置所がボイラー室へと変化する夢、
プールや、血溜まりの廊下など、現実🔛夢のヴィジュアルがめっちゃ格好良いーー!

オリジナル世代ではないので、リメイク版のストーリーテリングの方が好き。私が見るならこちらの悪夢に近いだろうし、
不眠の悪影響として、精神障害や発狂過程の構図はこんな感じなのかな、なんて理解できちゃう。
ただ、フレディが真面目にガチ変態。飛び抜けたサイコパスの方が好みだな〜。

監督は、Nirvana, David Bowieなど数多くのMVを制作してきたサミュエル・ベイヤー。
Green Day "Boulevard of Broken Dreams"
Blink-182 "Stay Together for the Kids"
など、本作前に制作したMVが退廃的な世界観を、後ならMaroon 5の"Payphone"
特に "Animals"なんかは本作に通じるものがあってゾクゾクするーー♥ ダイスキ!
 
それを思うと、音楽を担当したスティーヴ・ジャブロンスキーもすごく素晴らしいけど、もっと尖ってて重たいロック的な音の方が、ジャンル異色狙いとしてもベイヤーの世界観を彩れたのかな〜なんて。
"All I have to do is dream"のエンディングは最高に良かったーー!
とにかく、長編監督作品が本作のみなのは ちょっと勿体ないベイヤー監督なのでした。
YellTao

YellTao