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ローラーとバイオリンのeop421のレビュー・感想・評価

ローラーとバイオリン(1960年製作の映画)
4.5
バイオリンを習う男の子とロードローラーを操縦する若者の交流を描いた作品です。
タルコフスキーの処女作です。光の見せ方などのこだわりがこの作品から既に出来上がっているような…。それに役者もこの作品にピタリとはまっているのでしょうか。サーシャ役の男の子、自然な演技で幼い男の子の心情が伝わってくるような感じがしました。サーシャがセルゲイにバイオリンを弾いて聴かせるシーンは素敵です。こちらも胸がいっぱいになりました。明らかに階級が違うサーシャとセルゲイ。最後はお互い違う世界の人間なんだよ、と云うことを表現しているのでしょうか。なんだか寂しい気持ちに…。昔は今よりも階級の違いが人との交流に壁のような感じで存在していたのでしょうね。
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