とらキチ

ダーティハリー2のとらキチのレビュー・感想・評価

ダーティハリー2(1973年製作の映画)
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イーストウッド御大がスゴいのは、前作「ダーティーハリー」で勝手について、一人歩きしてしまった“ハリー・キャラハン”と自身のイメージを、次作となる今作で早くも明確に否定してみせた事。イーストウッド御大のフィルモグラフィを見ていると、そのような自身のそれまで培ったイメージをわざと崩すような作品を度々撮っている。
というわけで、そんな間違った正義感、“ダーティーハリー症候群”に侵された自警団と対決する続編。
サスペンス要素強めというか、いろいろとエピソードが詰め込まれ二転三転するストーリー。同じような衣装なんで結局序盤の実行犯って誰だったんだっけ?とか、混乱しがち。衣装と言えば、仕事中はアメトラ、プライベートではスウィングトップを着こなすハリーって実はなかなかのオシャレさん。そして今作でもラロ・シフリン節は健在で、オープニングが特にカッコいい!
個人的にはラスト、ボロボロになった青い車🚙がヨタヨタと走りながらドカーン💥と爆発するシーンが、なんか毎回ツボってしまう。
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