HicK

ラブ・アクチュアリーのHicKのレビュー・感想・評価

ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)
3.8
《高揚感ある群像エンタメ》

【群像劇】
高校の時にサントラ買ったなぁ。登場人物が多く様々なストーリーが同時進行。各ストーリーの枠を超え、意外な人物同士が繋がってたりと群像劇ならではの面白さ。群像劇フェチな自分にとっては結構刺さる。

ただ、キャラとストーリーが多すぎてシーン移行がかなり細かかったり、"時間経過"も忙しなかったりと、とにかく全てがタイト。

【トレンディーな雰囲気】
結構コメディーに振り切ってる。全体に漂うセクシュアル感。キャラ設定は誇張され、人物のセリフや行動も大袈裟にしてあるので、どこか昔のトレンディードラマのようなものも感じたり。設定は身近だけど見せ方は劇的。

そんな物分かりの良い子供いるか?数週間でそんなに外国語喋れるか?総理はそんなんで大丈夫か?親友の妻に会いにきて紙芝居?…ツッコミながらも、どこかファンタジーのような温かさでもある。

【自分的見どころ】
・最優俳優賞
エマ・トンプソン

・最優秀キャラ
ビリー(ビル・ナイ)

・最も見入ったシーン
サラ(ローラ・リニー)と障害を持つ弟のシーン

・最も要らないストーリー
コリンが女性をナンパしにアメリカにいくストーリー。

【総括】
詰め込み過ぎて要らないキャラクターやストーリーはあるものの、様々な人物を線で繋ぎ合わせた構成そのものが面白く、群像劇エンタメとして好き。クリスマスなら今作、年越しなら三谷幸喜の「有頂天ホテル」。イベントの高揚感に群像劇はもってこい。
HicK

HicK