ひろゆき

椿三十郎のひろゆきのレビュー・感想・評価

椿三十郎(1962年製作の映画)
4.2
銀幕短評(#407)

「椿 三十郎」
1962年、日本。1時間38分。

総合評価 83点。

いいですねえ。前年の「用心棒」(#146、72点)に比べると、ずっといい。なにより題名がよい。女性が絶妙にからんでくるところも 演出がすばらしい。加山雄三、仲代達矢もよいが、なんといっても三船敏郎の芝居が数段 頭抜けている。カメラと音楽とは無論のこと。

正直いって、ストーリーはよく分からない。この人とこの人がわるものだとは分かるが、どんな悪だくみを働いて どういう理由であちこちと動いているのかサッパリ分からない。良いひとたちについては だいたい分かる。こういう分からない場合は、かならず減点対象だ。

先だっての「わたしの若草物語」(#394、80点)でもあったが、映画好きでありながら、このような認知的な症状は観ていて自分で なげかわしい。映画をもう一度あたまから観たら たぶんはっきり分かるかもしれないが、わからないかもしれない。そもそもつぎの映画が順に待っているので そういうわけにもなかなかいかない。人生、開き直りと割り切りは、ただしい場面で 惜しみなく使うべきだ。減点対象だー、といいながら。

わたしは 白いツバキが好きですけどね。
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