Kou

きみに読む物語のKouのレビュー・感想・評価

きみに読む物語(2004年製作の映画)
4.6
『私はどこにでもいる、
平凡な思想の、平凡な男だ。
平凡な人生を歩み、
名を残すこともなくじきに忘れ去られる。
でも一つだけ、誰にも負けなかったことがある。
命懸けで、ある人を愛した。
私には、それで十分だ──』


映画の冒頭から最高の台詞。
ぜひ大切な人と観てみて下さい。

全部見終わってからまた題名を見直すと、なんで『きみに読む物語』なのかよく分かりますね。良い邦題です。




〈あらすじ〉
療養施設に入所しているデュークは、認知症を患い過去を思い出せずにいる老女にある物語を毎日読み聞かせていた。
物語は、1940年のアメリカのシーブルックを舞台にした、青年ノアと少女アリーのひと夏の出来事であった──




泣きました。ええ、大泣きです。
青年からおじいちゃんになるまで、1人の女性を愛し続けた物語。泣けないはずがないです。



終盤は特に泣かせにかかってまして、
年老いたアリーがノアの事を再度忘れてしまい拒絶するシーンなんかは、ノアの一途な愛が画面越しから伝わってきて、とにかく心苦しかったです。



健康に暮らしていても脳の病気というものが避けられない時代。そんな今だからこそ、本作は決して映画の中だけの話ではないのでしょうね。



月並みですが、悲しくて、
切なくて、そして心温まる映画です。
無駄な描写のない「純愛の中の純愛映画」でした。
まぎれもない名作です。おすすめ。