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ホーリー・マウンテンの&yのレビュー・感想・評価

ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)
5.0
【2014/6/19:UPLINK】
物事に対し、安易に「シュールだね」なんて評価下しちゃダメよねと思わず反省してしまう、シュールすぎるラスト。でも、この作品にこそ安易に「シュールだ」とか言っちゃダメな気もする。自分探しと称してインドに行くような輩はとりあえずコレ観たら?と思う。
なんというか、、「エル・トポ」のレビューでも触れたけど、それこそガルシア=マルケスあたりの南米文学に代表されるような「冗長で壮大なハッタリホラ吹き話」感が加速してワケわかんないし、悪趣味な画(カエル爆破に義眼に皮剥犬…)はホント吐きそうになるし、ロクなもんじゃねぇとは思うんですが、それを単に俗悪と取るか、「深淵さなんてどこ探したってねーんだよバーカ。」と笑って楽しめるか、が評価の分かれ目なのかな。もちろんそれぞれのモチーフの真意は呈示されてるけども、それを読み解くことを目的とするよりは、「バーカ。」視点の方がより楽しい気がする。特に後半は。(というか、「バーカ。」視点じゃないと睾丸集めとか意味不明すぎるし!)
とかなんとか言いつつも、この手の作品を本気で咀嚼したいなら聖書くらいは熟読すべきと思ってるので、それを怠ってる自分自身への言い訳でもあります。

そういえば、先日遊びに行ったハワイ島のド田舎映画館の併設のカフェには「ホーリー・マウンテン」という名のドリンクがあって、トロピカルフルーツのジュースにホイップクリームが乗ったものだった。「ホドロフスキー感ゼロじゃないか!」と突っ込みたくなったが、トロピカルフルーツ=黄金(錬金術)、ホイップクリーム=山(マウンテン)、てことだったのかな。飲んだら毒の味がしたのかも。
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