ももさく

映画 ドラえもん のび太と緑の巨人伝のももさくのレビュー・感想・評価

3.0
空から何者かが地球を観察していた。わずか数百年で緑が減少した事に「緑の怒りを!」と叫んでいた。

一方のび太は空を見上げ沢山の0点の答案に頭をかかえていたら風で飛び追いかけたらゴミだらけの中にいる小さな木と出会う。

キー坊(吉越拓也)「植物自動化液」で動けるようにしてもらった木。キーとしか言えない。

リーレ(堀北真希)口も悪く一見自己中でワガママな緑の星の姫だが色んな迷いがあり孤独。

長老ジィ(三宅裕司)巨大キノコの形をしている。オナラのような菌の煙を出す。動きも素早く不思議な力を持つ。

パルナ(有田鉄平)兵の中ではリーダー。ナスのような見た目でとぼけているが力は強い。

シラー(大塚周夫)表面上はリーレの部下であるが実質シラーが仕切っており地球人絶滅計画を考えている。

他出演キャラ→ドラミちゃん、出木杉くん、ジョーロの幼い女の子、葉で覆われているロク、ほぼ人間の姿のヤマ、ジャイアン似のモヤ、ドロ虫他。

テレビアニメの「さらばキー坊」や映画「雲の王国」にも出演しているキー坊がメインの映画となる。

3度目の鑑賞。この映画の強く感じた印象は今までのドラえもん映画には無いタイプのグニャグニャした映像に驚かされたのとジブリなんかも浮かぶ内容。

「のび太の恐竜」「不思議風使い」でも思ったが守りたい存在が登場すると、のび太はやたらとしっかりするなぁ。のび太の成長には弟か妹が必要なのでは?と思えてくる。

オープニングのクレイアニメ?のような感じも可愛いし、ほんの一瞬のシーンだけどママとキー坊の洗濯干すシーンはホッコリ。歳を重ねてから見るドラえもん映画はパパやママの優しさに毎回泣けてきてしまう。終わり方もあたたかくて非常に好み。

昔のドラえもんの絵から新しい絵になり綺麗になってからはしずかちゃんにやたら色気を感じる。昔は、性格も自己中な部分もあったのに大人びてるし。

長老ジィの三宅裕司の声優も良かったしキノコのキャラクターがとても好みでした。堀北真希の声優は、熱く頑張ってる感じは伝わるんだけど厳しかったな...。

フランス製のボール、タイムマシーンの車検、2つの月が重なる時間、タイムウォッチ、水道から吹き出る水など細かな部分にも目が行く映画である。

地球滅亡かと一瞬でも思うし、やや分かりにくくも感じたが時間に関して出してくるあたりはドラえもんらしいSF感があり好みである。

今までのドラえもんの中では何だか違和感のある作品ではあるので好みがわかれそうだし初めて見た時はつまらないと思ったが3度目で非常に良かったと思えた。メッセージ性は強く感動的であるので親子で見ても良い作品だと思う。絢香のエンディング「手をつなごう」も合ってました。

「過ちから学べるのが人間の良い所」

「どうして言う事をすぐ聞かないと敵になっちゃうの?」