おたしん

ナイロビの蜂のおたしんのネタバレレビュー・内容・結末

ナイロビの蜂(2005年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

レイフファインズ主演だし『イングリッシュペイシェント』みたいなジャケだなって思ってたけど恋愛要素だけじゃなく結構考えさせられるところありました。
サスペンス部分だけでなく社会問題的にも。

金の悪臭がプンプンするような話。
結局そこなんですよね。
不利益が出るからと隠蔽に奔る上の人たち。
テッサの正義感というか人間として何も間違ってない意見を通そうとしたら命まで取られるという惨さ。
どこもかしこも癒着してんのよ。

"作り直すより副作用を隠蔽する方がコスト削減だし期間も延ばさず済む"なんてクソすぎる。
死亡率を気にされにくいケニアの地を選んで人体実験とか狂ってるよな。
大企業なら何でもアリとか思ったら大間違いだろ。

みんな自分の地位と金のことしか頭にない。
テメエらで勝手にやってるならいいけど人の命かかってんのにどういう心境なの。
新薬だからって善人ぶってんのも気持ち悪いしな。

そこに立ち向かったテッサ。
何もおかしいことはない。
そして本当に優しい人だった。
ジャスティンを巻き込みたくなくて。
でも彼からしたら手伝ってあげたかったよな。
こんな結果になるなら。
庭いじりしてたこと後悔しそう…。

恋の始まり方は突然すぎて微妙だったけど2人はちゃんと愛し合っていたんですね。
ハムとのやり取りで切なくなった。
彼女の成し遂げたかったことをリスク承知で追う姿は生きる理由であり愛。
ラストはちょっとボヤっとしてたけど彼女と同じ道を辿りたかったのかな。

何故あの事件が起きたのかという真相を追うのもそこに至った理由や流れもサスペンス映画として楽しめた。
企業が金のために非道徳的なやり方をしてるっていうクソな部分もまああるあるよね。
プラスでアフリカの医療施設問題など実際に起きてる社会的な部分もあって良かった。

疫病蔓延でも医療が行き届かず死者は増える。
国のお金等もあるから一筋縄にはいかないけど悲しいな。
飛行機に乗せたちびっ子が1人で走ってくシーンがつらすぎて忘れられない…。
これがここで生きるということか。

一応手紙は暴露されペレグリンは失脚しそうでスカッともするけど状態が状態なのでスッキリはせず。
ジャスティンはやっぱり…。


レイフファインズかっこよ!
イケオジ感が絶妙で素敵。
愛されたいです。

そんでレイチェルワイズもめちゃ美人!
男が惚れるのも分かりますわ。
おたしん

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