未解決事件を題材にしているため、スッキリ終わることがないのは観る前からわかっていたし、さらに事件が特に胸糞が悪い類なのに、こんなにも平均評価が高いのはさすがポン・ジュノといったところ。
ダラダラと実話に忠実なストーリーではなく、本当に未解決事件か！？と思わせるような展開が続くことで、中だるみもなくシンプルにサスペンス物として楽しめる。
ラストシーンは、エンドロールに入ってから「はっ！」と気づくほど、衝撃が遅れてやってきた。
事件当時の警察体系の脆さ、捜査の杜撰さ、制作陣独自の視点、など諸々を本当に上手くエンタメに昇華できている。
どうしてもダウナーにはなってしまうが、未解決事件系の映画にしては満足のいく作品。
