ナンセンスロケット

殺人の追憶のナンセンスロケットのレビュー・感想・評価

殺人の追憶(2003年製作の映画)
4.0
【新年一作目はパラサイトの監督のこちら。新年早々ファンにならざるを得ない!】

皆様、あけましておめでとうとうございます🎉
今年もよろしくお願い致します。

「母なる証明」に続きポンジュノ監督を早速、こちらも良かったです。
猟奇的殺人を追うサスペンス映画。犯人を探す刑事ものだが、バディものでもあり設定は「セブン」に似てる。

手足を縛って下着で目隠しをするという変質殺人者を追う。役者のキャラクター設定は見事で、昔からの勘に頼るパク刑事と情報収集から分析を行うソ刑事の対比も面白い。

そして演出はやはりポンジュノらしいじわっとした湿度の高さ。拷問したり雨の中這いずり回ったり、こういう汚い演出は古き良き邦画を思い出す。
また、その中にユーモアを取り入れるのも上手。(ひたすら毛のない奴を探す。。)

死体のシーンからいきなり焼肉のシーンに移るなどこの気持ち悪さは心地よい。

ラストはこちらも最高。救いようの無いオチは、デビットフィンチャーに続く名匠だと思う。