ウシュアイア

地球へ・・・のウシュアイアのレビュー・感想・評価

地球へ・・・(1980年製作の映画)
3.3
環境汚染が進んで住めなくなってしまった地球、人工知能に管理された社会などとても40年以上も前の作品とは思えない緻密な設定のSF作品。もうすでに手塚治虫が『火の鳥』を描いていたこともあるので、SFの設定の基盤はできあがっていたことがうかがえる。

超能力を持つ迫害された新人類が旧人類との対立構造はあるものの、原作が少女漫画ということもあって、旧人類が失ったものを新人類が手にしようとしたり、共存を目指すという話は先見性があったと思う。

ただし壮大な話ながら、2時間弱にまとめた関係で設定の説明不足感は否めない。2000年代に入ってリメイクされたTVシリーズが気になる。

CGなどが使われていないアナログ感のあるアニメーションは味わい深い。ただ、音楽はちょっと古臭さを感じる。
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