ウシュアイア

花束みたいな恋をしたのウシュアイアのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.7
終電を逃したことで偶然に出会った大学生の山音麦と八谷絹は好きな音楽や映画が近く、運命的なものを感じ恋に落ち、二人は大学卒業後、現状維持をするため、フリーターをしながら同棲を始め・・・運命的な出会いを果たした男女の恋の葛藤と現実を描いたラブストーリー。


感性が近い人と話していると楽しいし何よりも楽だ。ましては根本的に別の生き物ともいうべき異性のことをほとんど理解できていない若いうちはなおのこと。感性が近い相手と楽な恋愛をしていると、男女の違いや相手との考え方の違いを理解しようという気持ちがおろそかになりがちだ。大人になると感性が似ているなと感じても、もっと慎重に相手との違いを見極めようとする。なぜなら人間は似ている部分があってもそれはごくわずかで、違う部分の方が圧倒的大きいからだ。

自分と相手との違いを認める、男女の考え方の違いを理解する、永遠の課題のような気がする。

歳を重ねると終盤のどっちの言い分も理解できてしまい、登場人物にになかなか感情移入や共感はできず、どうも第三者視点になってしまう。

男女の葛藤がリアルに描かれる一方で、せりふ回しは尖っていて面白い。

カラオケやに見えない工夫をしたカラオケ屋でカラオケするIT業界人はたいていヤンキーに見えない工夫をしたヤンキー、には吹いてしまった。
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