左衛門

春琴抄の左衛門のレビュー・感想・評価

春琴抄(1976年製作の映画)
3.1
文豪モード(そうじゃない時は奇人モードで、「痴人の愛」とかキツいのばっか書いてる)の時の谷崎潤一郎が書いた名作、「春琴抄」を映像作品化したもの。
主演の山口百恵さんは世代的にも全然知らないのでピンとこないが、お風呂のシーンだけは一時停止して見た(迫真)
「葛城事件」でクソオヤジみが溢れていた三浦友和さんはもちろん、おじいちゃん役でしか見たことない津川雅彦さんが若いイケメンとして登場。それだけでも価値があるし、もはや映像資料😅
原作から若干脚色されている部分があって、その大半が津川雅彦さん演じるドラ息子のシーン🐒
演技でも格の違いを見せつけていて、良くも悪くも彼にもってかれた作品という印象💦
全体的に原作よりも明るく描かれていて、当時アイドル?だった山口百恵さんが主演ということもあってか、二人のボロボロな斜陽で結んだ原作よりも、ラストはかなり耽美世界に閉じ込めてゆく方向になっている。
とにかく色気のある脚色には感心。良作に3.1点✍️
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