がんちゃん

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望のがんちゃんのレビュー・感想・評価

5.0
ちょい昔 海の向こうの 大陸で…

エピソードⅣ
新たなる希望
時はオイルショックの嵐が吹き荒れるさなか
ベトナム戦争や黒人公民権運動などの激しい社会変動を経て国内は疲弊。アポロ計画の中止と共にスペース・フロンティアは閉鎖され、人々はいつしか空を見上げなくなっていた。

そこへ1人の若き映画人が現れた。彼はかつて全米を熱狂させたスペース・レースの興奮を復活させるべく、ハリウッドへ自ら企画を持ち込む。それは『スター・ウォーズ』と呼ばれる、映画史を丸ごと変革できる力を兼ね備えた恐るべきSF冒険活劇であった。

マーチャンダイジング権を手にした彼は自らの制作会社を動かし、最新の編集手法と音響技術を携え映画の完成を急いでいた。
この宇宙開拓神話こそが、人民を救い銀河に自由を取り戻す鍵となるのだ…

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祝300レビュー。
冒頭のSW風あらすじを考えるのに3日かかったわ笑

「George Lucus(地を耕す者ルーカス)」から
「Luke Skywalker(天を歩む者ルーク)」へ。
本作は保守的な父親からの抑圧に対する解放を願うルーカス少年の自意識を「神話」の形で語り直したものである。
古今東西のあらゆる神話は「出立/通過儀礼/帰還」の3幕構成になっており、賢者から呪具を授かった主人公が旅に出て試練の道で母と父を象徴的に殺すことで成人となり元の世界に戻る。
SW3部作のシナリオは神話学者ジョセフ・キャンベルの唱える「単一神話論」の構造を極めて忠実に踏襲している。シリーズが世界中で愛され続ける理由はこの普遍性にあったりする。

そんな訳で映像、音響、シナリオ、デザイン、グッズ販売と全てが完璧に練られた映画なのだ!
…ヒロイン以外は(笑)

参考:「アメリカSF映画の系譜」
「ストーリーメーカー」
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