ずどこんちょ

パッチ・アダムス トゥルー・ストーリーのずどこんちょのレビュー・感想・評価

3.6
ロビン・ウィリアムズがこの世を去ってからもう5年も経っているのかと思うと、時が経つのは早いものです。
本作は実際の事実をベースに作られた伝記映画なのですが、まるでロビン・ウィリアムズのために作られたかのようなはまり役でした。

滅多に病院へ行くことがない私が、たまに病院へ行く時に足が重くなるのは、親身になって向き合ってくれていることを実感できる医師があまりにも少ないからです。
大抵の場合、診察中にほとんど顔を見ることもなく淡々と進んで「お薬出しますから。はいお大事に」で帰ることが多い。
私が病気になって病院に行くときは、我慢できなくなって渋々行く時です。身体も辛いですが、何よりメンタルが弱っている。
そんな中で、無下にあしらわれることがまた医師への不信感を高めます。

パッチ・アダムスの診察を見て気付きました。
患者は医師に助けて欲しいわけではない。患者は医師に「救って欲しい」のです。
傷も、病も、弱った心も。

ロビン・ウィリアムズの人を惹きつける笑顔が、どんな新薬よりも一番効果の出る特効薬でした。