てる

キングコング対ゴジラのてるのレビュー・感想・評価

キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)
3.5
いやーほんとチープだねー。と思ったら後半面白いじゃん。
キングコングが出る前とか退屈で眠かったけど、後半でだいぶ盛り返すじゃん。
魔神。なんでキングコングがそう呼ばれてるのかとか、なぜ、あの音楽で眠くなるのかさっぱりわからない。あのダンスのクオリティの低さといったらない。顔を黒く塗りたくったその辺のお父さんお母さんを集めたんじゃなかろうかという酷いクオリティ。でも、それが後半の伏線になろうとは。
人間のエゴで連れてこられたコングと人間のエゴで生み出されたゴジラ。この二大巨頭が闘い合うってのは、中々可哀想だとは思わなくはない。だけどこの二頭の闘いっぷりは後世に残るのもわかる。リメイクしたくなる気持ちもわかる。石を投げるしか攻撃手段を有さないコングが圧倒的劣勢だけど、雷でパワーアップ。全くその設定の意味はわからない。でも、熱くなるよね。わかるわかる。
やっぱり、ゴジラは人間の敵の方が面白い。人間に警鐘を鳴らす存在であってほしい。縄張りを譲りたくないから闘う。決して人間の味方ではない。そのポジションは最強の生物だからこそだよね。不思議と応援したくなるのはなぜだろう。
そして、コング。日本で大暴れ。国会議事堂を破壊。片手には美女。そこを忘れないのは、本家本元の『キングコング』のリスペクトだろう。そうだよね。それを忘れたら、他の怪獣と一緒だもんね。そここそに、リスペクトと愛を感じる。
果たして、リメイクはどうなっているのだろうか。期待していいのだろうか。そこそこ期待してるから、よろしく頼むよ。
てる

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