円柱野郎

リアル・スティールの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

リアル・スティール(2011年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ロボットが殴り合うというシチュエーションが少年心をくすぐる仕様になっている映画ではあるけど、核となるのは親子の物語。
別れていた妻が亡くなり、久々に再開した息子との関係を修復していく話としてはベタベタで、まったく予想通りに展開していくのだけど、描き方が丁寧なのである種の王道さは逆に心地いい。
親父・チャーリーは息子・マックスの歳も覚えておらず、親権を金に換えようとまでする序盤には「なんちゅう親だ」とも思ったけれど、案外たくましいマックスが話をポジティブな面で支えてくれる。
クライマックスでマックスがチャーリーに向ける視線は感動的ですね。

ロボットのデザインはメカがむき出しで、ちょっと武骨な感じがレトロフューチャーで良い。
CGによる合成も「トランスフォーマー」以上の存在感で現実のその場所にいるような質感ですね。
劇中では「日本のゲームで覚えた」とか登場ロボットのデザインとか"日本"が意識された個所もあるけど、"ロボット=日本"というイメージがまだ米国にあることは、嬉しいようなこそばゆいようなw
ロボットの名前が"ATOM"だったり、操縦方法が鉄人28号を想起させるような部分も、日本人としては気になる部分ではある。
円柱野郎

円柱野郎