このレビューはネタバレを含みます
○「核」への驚異は感じていてもどこか他人事。本気で心配する一般人だっているはずだが、少数派で相手にされないのがオチ。家長というある種の権限者だからこそ招かれた悲劇。
○当時の流れからブラジルを選択する理由は分かるが、絶対にブラジルが安心ではないことを指摘しないのに焦れる。
○家族を考え燃やした工場には幾人もの生活があることに終わってから気付く悲惨さ。ブラジルから来た老人にも唆された。
○若くしての老け役は笠智衆のイメージだが、三船も負けていない。話としてもう少し面白ければ。