正体不明の伝説の殺し屋「ローグ」と、彼を追うことになるFBI捜査官。復讐を題材にして描く壮絶必至のバトルアクション映画。
「謎の男」が似合うジェット・リーと、「滾る男」が似合うジェイソン・ステイサム、とまぁこれは個人的なイメージね。東西アクションスターがまさにその通りの役柄で共演。ちなみにこの二人は『ザ・ワン』で先に共演してたり、ってのは余談。チャイニーズマフィアとヤクザの抗争、その中で暗躍するローグの存在など、人物の思惑や謎が絡み合う展開。このサスペンス的な要素に加えて、待ち受ける「どんでん返し」というのも楽しめるは楽しめるけど、最大の見所はやっぱりそこに掛かる対決アクションになるのかなと。ガチンコ感溢れるバトルはなかなかのもの。中国からはジョン・ローン、日本からは石橋凌などが参戦。我らがニンジャブラック、じゃなかったケイン・コスギもしれっと出演。外国人が好きそうな日本描写やヤクザの姿、これは言わずもがなご愛嬌。まぁ刀とか、タイマンだとやっぱり映えるし、使いたくなるのもわかる。ステイサムの日本語が半分ほど聞き取れない、ってのは完全に笑いどころ。
にしてもジェット・リーとステイサムのバトルをがっつり見れるのって今作だけかも。前述した『ザ・ワン』ではそもそもパワーバランス的に勝負になってないし、後の『エクスペンダブルズ』では仲間同士だしね。これだけのためでも見る価値ありなんじゃないかな。いやしかし、今作は終わり方があまりにも乱暴。
