「無法松の一生」
1943年の作品を同監督によってリメイクした作品。ベネチアにて金獅子賞を受賞。確か前回の「午前十時の映画祭」のラスト作品だったと記憶。
「こち亀」の両さんの様な主人公、無法松の男らしく不器用な生き様に感動した。今まで観たことのあった三船のほとんどが同様の人間像を演じていたが、本作ほど人間味を感じた作品はなかった。
舞台は小倉だが、その生き様は本当に両津勘吉の様だった。両さんのモデルを気にしたことはなかったが、もしかしたら無法松がモデルなのかもしれない。
終盤、無法松の走馬灯の様なシーケンスが非常に印象的だった。オリジナル版も鑑賞してみたい。