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昭和残侠伝 一匹狼のマーチのレビュー・感想・評価

昭和残侠伝 一匹狼(1966年製作の映画)
4.4
【感想】

「昭和残俠伝」シリーズ3作目。

3作目にして、個人的にはクリティカルヒット。とにかくシリーズ未見の方にも今作(特にラストシークエンス)だけは観て欲しいと思わずにはいられないほど、後半で全部持っていかれた。

海辺でのラストシークエンスが秀逸の極み。カメラワークが醸し出す外連味もお見事だし、ぶん投げた刀の行方、高倉健に惚れてしまう池部良など、今作独自の演出が過去2作とは比べ物にならないほどの熱量を誇っている。そしてそれはやはりバックが海であることの貢献度が高い。砂浜で交える刀と半裸の高倉健がまあ映えること、映えること!笑 まるでロケーションの時点でこの名シーンが生まれることは確約されていたかのようでした…いや〜、最高!!

恋愛ドラマとしても硬派で切なくて見応えあるし、シリーズ過去2作との繋がりも全くないので今作単体でも十分楽しめます。

少しでも気になった方は是非!
観て損はないと思いますよ!!
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