円柱野郎

キートンの化物屋敷の円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

キートンの化物屋敷(1921年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ニセ札作りのカモフラージュに化物屋敷を仕立てた銀行の出納係。
ヒラ行員のキートンは銀行でのドタバタの末に偶然その屋敷に行くが…

繰り返し映される階段が滑り台になるネタは、古典的なカラクリだけどこの時代にはセンセーショナルな笑いのネタだったんだろうか。
1世紀近く経った今でも使われることのある仕掛けと思えば、その起源を知る様で興味深いね。

銀行でキートンがうっかり手に糊を付けてしまって、お札がひっついて大騒ぎということと、化物屋敷で奇怪な現象に右往左往ということが話の中では独立しているので、あくまでその場その場のシチュエーションを楽しむだけのコント。
それもまた古典的な喜劇映画らしいとこではある。

ただ、やはりそういう喜劇の中にも“ストーリー”を入れてきたチャップリン(同年に「キッド」を制作)と比較すると、ちょっと物足りない気はするかな。
円柱野郎

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