いの

時をかける少女のいののレビュー・感想・評価

時をかける少女(2010年製作の映画)
4.3


すんごい好き。ジャケの仲里依紗の可愛さに刮目せよ。その可愛さが、本編を通してずっとある。1974年に時間跳躍。時をかけるというよりも、一所懸命に道路をかけてみた少女と言えるかもしれない。けど、それもいいんでないかい。道路をかけてゆく少女の場面よりも先に、道路をかける中尾明慶の場面に泣く。中尾明慶と仲里依紗の笑顔にほっこり。彼は自主映画を製作していて、部屋にはいちめん映画のポスターが貼られている。SFオタクだという設定もよき。この映画は、映画愛に満ちあふれている。それも、うれしい。「オタク」やら「ウケる」やら、そういった単語が通じないのもいい。会いにいけないのなら、会いに来てもらえばいいという発想も面白い。そこにあらわれた人物は! フィルマの評価は随分と低いけど、それがどうしたっていうんだ! 好きなもんは、好き。自分の好きは、大事にしたい。理由はわからずとも、こぼれてしまう涙。理由はわからないけど、でも感情はちゃんと記憶している。説明できない涙を、信じたい。


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*アニメ版(細田版)初鑑賞、実写版(大林版)初鑑賞、実写版(谷口監督)再鑑賞。これを機に、原作再読。いろいろ繋がっていくのも楽しい。

*初鑑賞の際、「入院中の母(安田成美)の顔がいっちゃん怖かった」と、一緒にみた3人の意見が見事に一致して盛り上がった。あー楽しかったな。そのことは今も強く印象に残ってる。でも、今回観て、くるぞくるぞと待ち構えてたら、なんだ、そんなに怖くはなかった。残念!笑
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