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エド・ウッドのRiNのレビュー・感想・評価

エド・ウッド(1994年製作の映画)
2.9
好きこそ物の上手なれ、とは言ったもんですが、どんなに頑張ったって片想いってことだってありますよね。それはもう、才能という、不確かで危うい言葉でしか表現できない何か、あるいは運なのか、いずれにせよ仕方のないことではあるんでしょう。
でもそれを「格好悪い」なんてチャチな自意識で一度でも好きになったものを手放してしまうなんて、そっちのほうがだせーんじゃねえの、って思いました。そんな映画です。

どんなに罵倒されブーイングを浴びせかけられ「最悪の映画監督」の呼び声を欲しいままにしても、映画(しかも駄作)を作り続けたエド・ウッド監督をジョニー・デップが、茶目っ気たっぷりに演じた作品。
映画としての「ティム・バートンらしさ」は薄味で、どちらかというとエドとベラの友情に焦点を当てた筋書き。他のバートン作品と比べるとテンポも遅くてキャッチーでもなくて、正直退屈するシーンもたくさんあったけど、バートンのエド・ウッドへの愛と賛辞をひしひしと感じる映画でした。
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