『ちょうどいいってこのくらい』
見た目はちょっとやんちゃだけど中身は割と現実主義者のセト(菅田将暉)と、見た目通りの根暗真面目な秀才ウツミ(池松壮亮)が河原で放課後潰しがてらぺちゃくちゃ喋るだけの映画。本人たちも試写会で言っていたけど、映画館に行くまでもない内容とクオリティ。だけど何度も観ちゃう。なぜなら今作、あらゆる意味でちょうどいいんです。
映画は好きだけど、いつもいつでも完成度高く重量感のある作品を延々見続けられるわけじゃない。ましてや日々の生活に疲れてたり、仕事のことで頭を悩ませる夜、リラックスしようと思ったらそんな作品は論外です。
この映画の心地よさってラジオに近い。ダラダラどうでもいい話を延々聞いている快感、もはや画面すら観なくたっていい。愛すべきセトウツミのオールナイトニッポン。
好きだなあ。