くわまんG

ハタリ!のくわまんGのレビュー・感想・評価

ハタリ!(1962年製作の映画)
4.0
サイ!キリン!チーター!
カワイイ!ド迫力!動物三昧!
行くぜ!おいでよ♪サバンナ万歳☆

みどころ:
チーターのペロペロ
子ゾウ達のトコトコ
サイのドッゴォーン
サバンナで学園もの
男が二人ともじじい

あらすじ:
ショーン率いるサバンナの動物ハンターは、今日も世界中の動物園やなんかに、色々な動物を送り届けている。野生動物を傷つけないように運ぶのは、お気楽に見えて実は命懸けの仕事。死傷者が出ようともサバンナに魅せられている男、ここにいるのはそんなヤツら。
ある日の夜、ショーンの部屋に突然の訪問客、それも若い女。ダラスと名乗るフランス訛りのその女は、動物園が寄越した特派員で、捕獲に帯同したいという。まるでパリを闊歩するような格好で。
妙な茶々を入れられてカンカンのショーンはダラスを追い返そうとするが、状況は掃き溜めに鶴。ウェルカムなメンバーを蔑ろにするわけにもいかず、渋々手元に置くことにするのだが……。

「これ、どうやって撮ったの!?」のつるべ打ち!キュートでド迫力な動物との触れ合いを、広大なサバンナで楽しもう!シマウマやキリンでも難儀するのに、水牛やサイの捕獲ったらマジデンジャー!文明の利器など、ツノのサンドバッグでしかないのだ!!

トゲを抜いてもらう子羊、乳を絞られまくるヤギ、甘えてゴロゴロする子ゾウなど、観てるだけでヨダレ出そうなカワイイ場面も盛りだくさん♪

動物アドベンチャーにとどまらず、ちゃんと物語もあります。これが言うなれば学園もので、脚本自体は素敵なんですが、「こってりしたオッサンとピチピチのネーちゃんが、林間学校で燃えちゃってチョー年の差恋愛」という(野郎の妄想的な)ややサムい設定。まぁあの状況なら起こりうるのかもしれないけど、50半ばの初期老人がツンデレしてる図は、目を背けたくなるものがありましたわ。百歩譲って外見に目をつぶるにしても、ショーンとポケットの葛藤が歳を重ねてる割にしょうもな過ぎて、ゴールイン時の盛り上がりに欠けましたわな。特別じーさんにする意味は無い筋なので、もう少しキャスト若くするだけで全部解決する程度のことだと思いますけどね笑

それでもクライマックスは、学園ものらしい“卒業時の寂しさ”がわっと押し寄せてきてもうひと山。「もう二度と会えないかもしれないのに、こんな終わり方でいいのかよ!」とどやされて、惚れた女の尻を追いかけるショーン君(53)と可愛い子ゾウたちに、思わずニッコリしてしまうのです♫