うにたべたい

仮面ライダーXのうにたべたいのレビュー・感想・評価

仮面ライダーX(1974年製作の映画)
3.6
巨大な悪の組織GODに父と共に殺された神敬介は、瀕死の父の手によって仮面ライダーXとして甦った。
謎のGOD機関を相手に戦う、仮面ライダーX!

昭和ライダー3作目、銀の仮面に黒マフラー、額に輝くVとVの仮面ライダーX劇場版一作目。
初代仮面ライダー、仮面ライダーV3の劇場版一作目同様、テレビ放映の再編集版です。
第3話の再編集版ですが、視聴していても仮面ライダーX 第3話との違いは感じられず、見比べたら差異があるのかもですが、Xライダー本編視聴済みであれば改めて見る必要はないと思います。
Xライダーは第1話で誕生し、第2話でXのサポートが可能のはずだった、父の全人格が収められた神ステーションが自爆しています。
そのため、3話というのは、Xライダーとして活動を初めた実質的な最初のストーリーと思います。
30分尺の劇場版なので、ストーリーの進捗が特に無い3話が選択されたのかなと思いました。

Xライダー序盤は、立花藤兵衛と出会っておらず、婚約者だったはずの「水城涼子」が裏切り、涼子そっくりの謎の女性「霧子」が登場します。
Xライダーもそれまでのライダーとは違ってスタイリッシュなデザインに変更されています。
緑川ルリ子に緑川博士殺害の嫌疑をかけられた仮面ライダー序盤のようなドラマ性を感じさせるスタートで、私的には、大人向けな感じがあるライダーと思います。
敵GOD怪人も序盤は神話がベースになっていて、どこかおしゃれな感じがあります。
8話頃を境に路線変更が行われるのですが、3話の本作は序盤Xライダーの真ん中ドストライクで、その後のXライダーの展開を知っていると併せて楽しめますね。

登場する神話怪人はヘラクレスです。
GODの作戦行動を見た少女に危険がせまり、Xライダーが助けに現れるストーリーなのですが、橋にロープでぶら下げられる少女のシーンは本当にぶらさげてますよね、橋の上で戦うシーンも普通に危険で、この頃の特撮はすごいなと思いました。
ヘラクレスも何気にXキック一発で倒れず、特殊能力を使ってXを翻弄しようとします。
30分という短尺なのですが、色々詰め込まれていて、夢中になれる一作でした。