このレビューはネタバレを含みます
自宅で。
1996年の作品。
監督は「栄光のランナー 1936ベルリン」のスティーヴン・ホプキンス。
あらすじ
19世紀末イギリス領東アフリカ、棟梁技術者のパターソン大佐(ヴァル・キルマー「トップガン マーヴェリック」)は鉄橋の建設工事主任に任命され、東アフリカに赴く。しかし、そこは2頭の人喰いライオン「ゴースト」と「ダークネス」が出没する場所だった。
Netflixにて。タイトルに惹かれて笑。
要は人喰いライオンを題材にしたアニマルパニックものなんだけど、特筆すべきは本作がなんと実話だという点。
まぁ、だからなんだってくらいの内容ではあるんだけど、とにかくこの人喰いライオン「ゴースト」と「ダークネス」(なんかデスメタルバンドみたいな名前w)が凶悪過ぎる!
序盤から人をバンバン喰らうだけでなく、主人公のパターソン大佐以外の主要キャラクターもほとんど軒並み襲って喰らう。しかも、その住処は人の骨だらけでその食欲旺盛さは明らかにライオンの域を超えているだけでなく、生存本能ではなく、単純に人を襲うことを楽しんでいる節がある感じ。
そして、そんなヤバ過ぎるライオンをバーサスするのはパターソン演じるヴァル・キルマーと後々、相棒となっていく伝説的ハンターのチャールズを演じるマイケル・ダグラス(「アベンジャーズ/エンドゲーム」)!
ライオンを相手取るにはコワモテだ!と言わんばかりに2人ともアクが強すぎる俳優陣なんだけど、特に今まさに話題沸騰中の「トップガン マーヴェリック」でもアイスマン役で久しぶりにその活躍を見ることができるヴァル・キルマーは終盤、ライオンと鬼気迫る表情でお互い対峙しているとどっちがライオンかわからないくらいの迫力だったw
ただ、流石に110分は長すぎる内容で、序盤からライオンが出るまでは退屈だし、シリアス一辺倒で間伸びする部分は多い。
けど、ラストのライオンと死闘を繰り広げる漢たちの勇姿とナレーションでそのライオンたちが剥製となって(今はどうかわからないが)博物館で展示されていることを知るとやはり実話ベース、フィクションにはないリアリティみたいな感慨もあった…と言えるのかも。
しっかし、終盤、働き手の男たちが軒並み逃げ帰る中、最終決戦で対峙する3人の男たちに混じって「ライオンがその鳴き声を嫌うから」という理由だけで登板させられるヒヒの可哀想さよ…。「え?おれ?」って感じだったろうなぁw