凄まじかった。
科学者は、最後は、自分で自分に人体実験したくなるのだろうか。それが、些細なことから、とんでもないことになる悲劇。
元の「ハエ男の恐怖」(未見)は、ドラマが中心なんだろうけれども、こちらは、デヴィッド・クローネンバーグが、セス(ジェフ・ゴールドブラム)のハエ男をとことん気持ち悪く描いている。
随分前に観て、気持ち悪かった、という記憶だが、やはり気持ち悪過ぎて、なかなか話に入れなかった。
しかし、セスと恋人のヴェロニカ(ジーナ・デイヴィス)の関係を最後まで描き、一応決着がついていて、究極のラブ・ストーリィと言えなくもない。
デヴィッド・クローネンバーグ監督の、最近観た中では、「ヴィデオドローム」が最も良かったと思う(2023.9.4)。