ビターチョコ

リトル・ミス・サンシャインのビターチョコのレビュー・感想・評価

4.5
評判が良いので観た映画。
とても楽しい時間になった。

●あらすじ
元気で可愛い女児が「小さな女の子のコンテスト」に出るため、家族全員で出かける。(パッケージの黄色い)ポンコツ車で、大勢で出かける。両親、10代の兄貴、おじさん、そして助兵衛な爺ちゃんと。
コメディ映画の傑作!

女児が中心に周る映画。
つまり主役は女児だろう。
だけど主人公は女児じゃない。
群像劇で、主人公はいない(家族みんなが主人公?)。

目的地に着くまで、家族一人一人に色々あって、そして着いてどうなった? いろいろ考えさせられた。
とっても楽しいファミリー映画。
たぶん、大人向けのファミリー映画。

では、ネタバレ進行で!

最初に言いたいことがある。それは、女児は家族みんなから「とっても」愛されている。その設定が重要。

アメリカには、女児の容姿や歌やダンスを競うコンテストがあるようで、この映画の元気な女児が「それ」に出場するのだが、ダンスを教えたのは助兵衛な爺ちゃんだから……。
色んな意味で(主役側の)女児は会場で場違いな感じ。なぜなら他の女児たちは、コンテストのために、日々レッスンをしてる女の子ばかりだから。ダンスが始まる前、家族に感情移入してるほど辛い。

やっぱり、ネタバレ進行で!

ダンスが始まる!
会場がザワつき始める。
家族が一体になる。
本当に一体になったわけじゃないだろうが、この時だけは応援したくなる! 運営者側の立場もあるだろう。だが、運営者たちに一泡吹かせて、すごく楽しくなった!

DVDを買った。コメンタリーを聴いたら、さらに好きになった。フィクションは作り話。作り手側は判断だらけだから、どうやって決めたかが判った。

映画は、ちょうど良いところで終わった。
あれから、どうなった? 想像するのも面白い。

大人はみんな悩みを抱えて生きている。私も悩みを抱えて生きている。女児もこれから、いろんな悩みを抱えるだろう。悩んで、選択して、失敗して、たまには成功して、それが生きるということだろう。お金が無いなど、苦しいことが多いほど悩む。悩めば悩むほど、人生には意味があるのかもしれない。

とっても楽しい映画。
また観たい映画。
でも7年くらい観ていない(私は映画を観ないから)。
今年観たい! DVDを持ってるんだから。
黄色いパッケージがすごく良い。