継

柳と風の継のレビュー・感想・評価

柳と風(1999年製作の映画)
4.0
遊んでたボールで教室の窓ガラスを割ってしまったクーチェキくん(^-^)/。
雨風が吹き込んで授業にならないと廊下に立たされ、「今日中に直さないならもう来なくていい(`Δ´)/!」と先生に言われちゃいます。
“学校に来れなくなっちゃう” と焦るクーチェキくん。。

こーして!
何か聞いた事あるイントロを経て、クーチェキくんの大冒険が始まります!

この監督は、以前にも日本との合作で児童向け映画を撮っていて今作が2本目。
キアロスタミがどういう経緯で脚本を書いたか分からないけれど、もしかして日本側(NHK)から働き掛けた?なんて邪推したくなるくらいの “キアロスタミ風味” 。

“児童向けの映画なら撮ってよし” と政府の許可が下りて作ったのが、'87年『友だちのうちはどこ?』だったわけですけど、もしかしたら本作も同じ路線で練られ、寝かせていた脚本なのかもしれないですね。。
ノートをガラスに置き換えたプロットはそれくらい似ていて、コレを自分で撮るのは流石に気が引けたんじゃ...?と思わずにいられません。
そうした意味で『友だちのうち~』の後に、 “こういうのもあったんだ” って本作を観ると、より両方を楽しめるかもしれないです。

ー ガラスがね、大きいんですよf(^ー^;。
横長に持った上辺をアゴと首で挟んで、下辺を両手で逆手に持つんだけど、何度も割れそうになって観てるコッチがヒヤヒヤ(/o\)。
ガラスを煽って吹き荒れる風に戸惑う♪弱気なぼ~く~
ゴロゴロ鳴る雷⚡と豪雨には、大樹の懐で雨宿り(’-’*)。

オレンジに染まる空、丘の上の風力発電の風車。
遠景の影絵のような逆光で撮らえたバイクの、後ろに乗るクーチェキくんの姿が綺麗でした。
継