うにたべたい

スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃のうにたべたいのレビュー・感想・評価

3.5
スターウォーズ エピソード2。
エピソード1から10年の月日が流れた後の物語で、前作でジェダイの騎士として修行を始めたアナキン少年が、本作では立派な青年となって登場します。
成長によって見た目が変わったキャラを除き基本的にキャストに変更は無いです。
また、本作からヨーダがフルCGIとなった他、アクションシーンを中心として視覚的にかなりキレイなものとなっています。
序盤にパドメを暗殺しようとした刺客をオビ=ワンとアナキンが追いかけるシーンがあるのですが、サイバーシティを縦横無尽に追い回す場面はサイバーパンクじみていて、SFXの進化を感じられました。

本作はパドメを暗殺しようとした人物を追って惑星カミーノに向かったオビ=ワンと、パドメの護衛の任に着いたアナキンの2つのストーリーに別れます。
やがて本当の敵が誰かということが見えてきて、そして大きな戦いの火蓋が切って落とされるというところで終わります。
エピソード5同様、1と3の中間的作品で、明確に次に続くという尻切れな終わり方になっています。
本作とエピソード3で一続きの作品というところがあるため、感想は書きづらいところなのですが、本作単体で見ると、少なくともエピソード1よりは面白かったかなと思いました。
ただ、やはり冗長で退屈なシーンが多く、もっと圧縮できた内容を薄めて伸ばしたような感覚を受けました。
140分はちょっと長いと思います。
1度に見るのがキツかったので、途中2度ほどインターバルを挟みながら視聴しました。
ストーリーが長くキャラクター数も多いのに、魅力的なキャラが少ないのも長いと感じさせるポイントで、オビ=ワンが例えばモヒカンで全身タトゥー入ってるファンキーなタイプだったらもっと楽しめたと思うんですね。
本作は終始真面目で、おふざけのはいる余地がない気がします。
中盤からパーティーにC-3POが加わりますが、旧三部作と違って前面に出た活躍はしないですし、エピソード1では唯一の救いだったジャー・ジャー・ビンクスもほとんど出てきません。
ジャー・ジャーがいた分、作品としてエピソード1の方が好みかもしれないくらいです。

ただ、アナキンとパドメの関係性を物語るシーンやアナキンが暗黒面に落ちる最初のきっかけとなるシーンなど、スターウォーズ全体を通して重要なシーンの多い1本だと思います。
本作まで視聴してようやく、スターウォーズがやりたいことが伝わってきた気がしました。
エピソード3は楽しめる気がします。多分。