ビターチョコ

少林サッカーのビターチョコのレビュー・感想・評価

少林サッカー(2001年製作の映画)
5.0
マジメな馬鹿映画。香港でしか作れない映画。監督の才能があふれた、ブルース・リーに捧げられた、本当に面白いカンフー映画。映画のための嘘のカンフーだけど、いいじゃないか!

あらすじ。
少林拳を広めたい若者がいた。名前はシン。鋼鉄の脚を持つ拳法の達人。だが今の彼は不遇で、街でいろんな掃除をするフリーター。が、サッカーで少林拳を広めることを思いつき、兄弟子たちを誘うも相手にされない。(元スター選手の)優秀なコーチもいるのに…。でも人は変わるもの。兄弟子たちが集まり、練習試合をやってメンバーが揃っていく。そして公式試合に出て、勝ち進んでいくが……。

もう一人の主役が、元スター選手のコーチ。私は少林拳を広めたいシンの思いより、コーチの復讐が成就したことの方が嬉しかった。いくら以前酷かったとはいえ、いや酷すぎたが、彼の復讐には意味がある。だが、悪役の男(中国のやしきたかじん?)の気持ちも分かる気がする。

「ちょっとヤだな」と思うシーンがないわけじゃない。でも、私にとってサイコーの映画。好きな映画を10本選べというアンケートがあったら、そんなのに答えたくないが、「新しく出たビールが試飲できる」なら答えるし、この『少林サッカー』を選びたい。観ると元気が出る映画だから。

追記。
新商品って上辺だけだよな~(いいけどさ)