「優れた詩は音楽のように人の心を揺さぶる
シェイクスピア文学の言葉の構成がまさにそう。
だとしたら彼の文学を音楽にしたって不自然ではない。」
さぁ、お待たせしました。
シェイクスピア×ケネス・ブラナー第四弾!!
「恋の骨折り損」
なんと、ミュージカル仕立てです!
私の解釈で勝手にストーリー説明すると、
人気者の王子がいて、
その王子は学問に専念するため
仲間3人と一緒に女子禁制を誓う。
でも、他国のお姫様と侍女3人がやってきて、
王子ら4人はみんな恋してしまうのです。
さてさてどうなる?
って話。(原作は読んでない)
いい意味でシェイクスピアらしくなくて
堅苦しくないのが観やすい本作。
歌もダンスも頑張ってる。
歌も別に上手くないし、ダンスも揃ってないんだけど、
気持ちが高揚して歌っちゃう、とか踊り出しちゃうって感じがしたのと、
一生懸命練習したんだなっていうのが伝わってきて良かった♪
曲はメロディがすごく好きだなぁと思ったら、もともとある名曲を使ってるとか!
おじいちゃんたちもキャストみんなで踊ってるのが可愛かった♡
宙の絵が描かれたドームの屋根に浮き上がっていく場面があって
わっ、ラ・ラ・ランドって思った!!
特典映像に入っていた、メイキングとNGシーン集が
みんな仲良しそうで面白かったなー。
シェイクスピアの作品にチャレンジしたい!と思う人にはオススメしないけど、
気軽にシェイクスピア観てみたいくらいの人には観やすくて良いと思う。
シェイクスピアにチャレンジしたい人は
そうだなぁ、
喜劇なら「十二夜」か「から騒ぎ」
悲劇なら「ハムレット」か「オセロー」
がいいんじゃないかなー、と思う。
バズ・ラーマンの「ロミオ&ジュリエット」も映像が豪華で良かったけど、
ここから入るには、
ちょっとシェイクスピアの台本の部分だけ浮いて聞こえてしまいそう。
原点を知ってからのアレンジを観て、面白いのかもね。
学問だけじゃ苦悩ばかりの骨折り損!