大司教を殺害した容疑に問われる少年を、ある敏腕弁護士が自身の信念をかけて弁護する。
少年の典型的な二重人格は、どんなに人の良さそうな人でも悪の部分をもち、
その逆もまた然りと、
あらゆる人間が善悪をともに持つものなんだなぁと思っていた。
そして主人公ベイルは、「人間は本来、善である」と考えていて、
これを弁護士として働く糧としていた。
しかし、
懸命な弁護を終え、
見事少年を救い、
彼との最後の面会で、
少年は悪の部分がすべてだったことを知る。
万事うまくいったと思った矢先に、
自分の根幹とも言えるべきものを打ち砕かれたベイルのその先の人生がとても心配になった。
映画としては、裁判での弁護側と検察側の駆け引き、
その中でベイルとジャネットの関係も回復していくなど、
映画の要素がうまく盛り込まれていて面白かった。
そして最後の後味の悪さが、渋くて、クセになりそうなほどで、どうしてもその先の展開を想像してしまう。
いい映画! ( ^ ^ )/□