健一

クリフハンガーの健一のレビュー・感想・評価

クリフハンガー(1993年製作の映画)
3.7
『愛とは 犠牲だ。』 ワォ!😅



「ダイ・ハード2」で大成功を収め一躍 時の人 となったレニー・ハーリン監督とスタローンがタッグを組んだ山岳アクション。

劇場公開時鑑賞済。
93年のお正月映画の超目玉作品として全国拡大公開。
本来なら この年の8月のサマーシーズンに公開される予定でしたが この1ヶ月前に公開された「ジュラシック パーク」が大ヒットし過ぎて公開終了する事が出来ず 結局12月までのロングラン公開になってしまったので 夏から冬に 押し出されてしまった本作。
でも作品の内容を考えたら年末年始の公開で良かったのでは。
アクション映画が大ブームしていたこの時期に この二人がタッグを組むという事で「ジュラシック パーク」には敵いませんでしたが 本作も大ヒットを記録しました。

ある日 ロッキー山脈からSOSが入る。
山岳救助隊員が救出に向かうが、それは1億ドルの現金が入ったトランクを回収するために武装強盗団が仕掛けた罠だった。
雪山を舞台に紛失した現金を手中に収めようとする武装強盗団 と 山岳救助隊の戦いを描いたアクション大作。

オープニングは素晴らしい!つかみはOK!
宙吊りになった男女のエピソードにドキドキワクワク!
なのですが・・・
題材が壮大な舞台なのに対して 登場キャラと脚本があまりにも ショボい ので全てが不感燃焼に終わってしまった残念な・・・というか非常にもったいない作品。
この作品辺りから私の スタローンが書く脚本に不信感が芽生えてしまった。

人を殺す事などなんとも思わない凶悪犯に、ただ雪山で遭難した人を救助する救助隊員が戦いを挑む?
限られた状況の中とはいえ そんな無謀な行動に出るかな? ランボーじゃあるまいし。
悪役の武装強盗団たちも なんともマヌケというか。不良高校生の集団みたい。
リーダーを演じたジョン・リスゴーは まぁまぁでしたが 子分達が・・・
あのサッカー⚽️の事をごちゃごちゃ言いながら痛ぶっているシーン。はっきり言ってドン引き!幼稚過ぎる。
冒頭 いきなり書いたがヘリコプター🚁の操縦を巡ってジョン・リスゴーが放った一言。
ここでようやく悪役らしさが出てきた感じ。
本作レベルのアクション超大作で ここまでヒドイ悪役達も珍しいですね!
これもスタローンのアイデア?
ヒロインを演じたジャニン・ターナーもイマイチ。
本作後 全く彼女を他の作品で見てないし。作品のせいでスターになり損ねてしまった感じ。かわいそうに。

ちなみに
タイトルの「クリフハンガー」とは冒頭のシーンにあるように『崖から宙吊りになる』という意味。
と同時に『連続活劇』みたいな意味でもある。
タイトルが いっちょまえ なだけに内容が 悔やまれる惜しい作品。



劇場公開時 1993年12月6日
新宿プラザ
💺1044席
客入り 満席 立見 大行列。👏

当然当時は 座席予約もムビチケも全席指定も入れ替え制もない無秩序状態でした。
なので前の回の上映が終わり 次の回を見る観客達の座席の争奪戦はホントに激しかった。
自分が座りたい座席💺に向かって自分のリュックサックや履いているスニーカーを ぶん投げていた(笑)。
中にはカメラの三脚を持ってきて いきなり三脚の脚を伸ばして3〜4席確保する ツワモノ も。
座席💺をめぐる言い争い や 喧嘩 も絶えなかった まさに戦国時代です!!!!
健一

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