1935年に作られた、日本漫画映画史における先駆者の一人、瀬尾光世による日本アニメの原点とされる作品。

ベースになってるのはもちろんみんな知ってるあの『一寸法師』ですが、原作とはちょっとずらした遊び心のある演出が次から次へと出てきて面白い！
鬼退治のために使うのがまさかの分身の術。

その分身の術がスタンプを使ってって発想がユニーク。(どこから持ってきた？？)
そしてうちでの小槌からの大きくなる方法もうまくできてる。
古い無声映画を参考のためにとりあえず観ようと思ったけど、思いのほかディズニーの初期映画並みに楽しめる作品で観てよかった。

YouTubeでたった10分程度で観られるので機会あったら是非どうぞ

https://youtu.be/z_1oksXrzww

　


一寸法師ちび助物語 (1935年) 10分。

一寸は約3.03cm。
定規で見てみるとなかなかの小ささ。

名前は"ちび助"。

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一寸法師ってそういえば、ただただ突然一寸の男の子なんですね。

どういう理由で小さいのかとか、何かの罰で小さくなったとかではなく、ただただ小さい。

さらに生活圏は人間界。
虫たちと仲良く暮らすだけではなく、
大臣の家来となって、お姫様のお供で京都の清水寺にお参りに行ったりする。

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そこに謎の生物、鬼が登場。
鬼「美しい姫だ。嫁ごぜにしてやる」

※嫁ごぜ…嫁御前（よめごぜ）。嫁を敬っていう語。


一寸法師は、木のうろ（樹洞）に隠してあったスタンプ（ハンコ）を出してきて、自分の形のスタンプを押すと押すたびに一寸法師は増殖されていく。

14匹くらいに増えた一寸法師は、カエルたちも仲間にして、火をつけたマッチを鬼に投げたりして、鬼を捕まえる。

鬼が弱い。。。

鬼はこんなに弱いのになぜ悪いことしようとしたのか。。


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「鬼が忘れた打出の小槌」

打出の小槌は鬼が忘れて行ったものだったのか。

小槌の中に複数の一寸法師が入って出てくると1人の普通サイズの"ちび助"が出てくる。

「立派な姿に喜んだ姫と一緒に末長く幸せに暮らしたという、昔々の物語。一寸法師〜ちび助物語一巻の終わりであります」

活動写真弁士の澤登翠さんがナレーションやセリフをつけたもの
↓
https://www.youtube.com/watch?v=z_1oksXrzww


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童謡いっすんぼうしの歌詞




いっすんぼうし♪童謡の歌詞ページ！


♪指にたりない いっすんぼうし 小...


kashinavi.com






歌詞がそのまま物語になってるんですね。

https://kashinavi.com/song_view.html?15058

姫と清水寺行くとか、鬼が出てくるとか、お鎚で大男になる、とか。

愉快 痛快 新解釈一寸法師！

アハハハハといった棒読み笑い声はさておき、音声はナレーションのみでありながら独特の世界観に浸れる。

この時代からどや顔があったのかと思えば、集団戦法で鬼をメッタ撃ち。最早いじめに近いし、ガリバー旅行記っぽい捕まえかた。

ある意味エンターテイメント作品。

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