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ふたりのベロニカのsnatchのレビュー・感想・評価

ふたりのベロニカ(1991年製作の映画)
3.8
初鑑賞でしたが、若い頃の映画がまだ手に届かない存在だった憧れを思い起こさせる映画でした
それは、映像で進んでいく映画
でも、あの頃からン十年、これまた解きにくい映画をまた憧れだけで終わるのは…スコシガンバロウ

先ずは、なんか安心安全なおっばいに幸せを感ずる😊
でも、薄っすらと死が纏わりついている。監督も自身の運命を投影していたのだろうか
舞台に立ち全身全霊で捧げ歌う昂揚感 命の果て
監督も思ったことがあるのか
もし自分がもう1人いたら
主人公は死した人形を甦らせる人形遣いを愛し始める

ふたりのベロニカが交錯する瞬間をカメラが動かす映像とテープの音を辿っていくシンクロに唸る

死の香りが漂う中、白くて柔らかい陶器のようなベロニカ ぽってりした唇の紅さ 黒髪
ベロニカが愛される映像を撫でるような赤や黒のビロードで包み込むような…硬いカメラや撮影現場を想像させない。カメラの動きが監督さんの映したいままに流れていく
ポランスキーがナスターシャ・キンスキーを型に押し込め憑依させるのと違って、クシシュトフ・キエシロフスキがスクリーンに映す視線が、役柄に反してイレーヌ・ジャコブに窮屈さを感じず、彼女は自然に息をしているように見えた
音楽も印象的に挿しこまれます

あと、どうしても気になるうっ‼︎
トレンチコートの変なおじさんと、いつも睨んでいる帽子のオバサンは何者⁈どなたかご存知だったら教えて下さい😳
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