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灼熱の魂のmiyuのレビュー・感想・評価

灼熱の魂(2010年製作の映画)
4.8
黄土色の土地で、真っ赤な炎を噴き上げ、バスが燃え上がる。
さっきまで、生きていた人が、炎に焼き尽くされ、灰になる。

宗教絡みの政治…紛争…
今も、この世の中では闘いが絶える事がありません。

オープニングの画像や音楽にも
心を鷲掴みにされました。
このオープニングにも、かなり、意味があるものであった事は、映画を見ていて、かなり後で気づきました。

レバノン内戦下で、宗教や政治が異なるだけ、無惨に殺害されたり、監獄に閉じ込めたり…

この物語、単なる女性の過去の物語だけじゃなく、かなり優れた、ミステリーでもあり、冒頭での画像から、いろんな画像に全て意味があり、謎が解けた時、驚愕の秘密が暴かれます。

カナダに住む、双子の姉弟に母からの遺言が伝えられました。
一つは、死んだと聞かされていた父への手紙。
もう一つは、存在すら知らない兄への手紙。
二人を捜して、渡すように…と。
二人にとっては、父や兄がいた事は、初めて知る事で、姉弟は遺言内容に驚嘆を隠せません。

母の足跡を辿る旅が始まります。

映画は、母の過去を調べる現代と母の時代を交錯し、描いています。
はじめ、母の過去を調べる事に嫌がっていた弟も途中から、調査に加わります。

かなり、重くて、ヘビーな内容ですが、心の奥底から揺さぶられました。
何故か、今、話題の『ルーム』とも、ワタクシ的に、深くかぶる部分があり、『ルーム』を見た後、この映画を思い出さずには、いられませんでした。。


久々 2024年3月30日に見ましたが…
やっぱ 傑作。。。
最新に書きましたが…
出だしの曲から ゾクゾクして 凄すぎます。。。
その曲ゎ レディオヘッドの「You and Whose Army」 

曲と あの子の顔…
そして 何とも言えない表情…


ドゥニ監督 大好き💕
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